ドクターコース

 

博士後期課程の概要

理工学コース

理工学コースの教育研究分野は博士前期課程の「理工学専攻」の5つのコース(先端材料コース, 数理科学コース,知能情報デザイン学コース,物理・応用物理学コース,機械・電気電子工学コース)に対応しており,数理科学,情報科学,物理学及びこれらを基礎とする材料工学,機械工学,電気電子工学の教育研究を推進し,未来社会を構築していく研究者,高度技術者を養成します。

教員リスト

自然環境システム科学コース

 自然環境システム科学コースの教育研究分野は博士前期課程の「環境システム科学専攻」の4つのコース(地球科学,環境共生科学,物質化学,建築デザイン学)と「農生命科学専攻」の生命科学コースに対応しており,本学における「自然環境」に関する教育研究資産を集約し,地球全体から居住空間,さらには生命までを一連の「自然環境システム」と捉えて,それらの先端的な教育研究を通して人材育成を行い,環境と調和した豊かな社会の構築に貢献する研究者,高度技術者を養成します。

教員リスト

特別教育プログラム

自然科学研究科博士後期課程には,次の3 つの特別教育プログラムが設置されています。

これらのプログラムは,マテリアル分野の地域産業の振興に意欲を持つ学生,理学・工学の医療応用に興味を持つ学生,国際感覚の修得に意欲を持つ学生のために開設されたものです。履修生は,理工学コースか自然環境システム科学コースの何れかに所属し,特定のテーマについて通常のカリキュラムの枠を超えた重点的な学習・研究を行います。

 

【マテリアル創成工学特別プログラム】

島根県は特殊鋼に代表される金属産業が極めて盛んであり,島根大学も金属工学等のマテリアル工学分野の人材育成に注力しています。マテリアル工学は物理と化学を融合させた学問領域であり,理工学コースと自然環境システム科学コースの枠を越えた教育が必要となります。そこで,「マテリアル創成工学特別プログラム」を開設し,コースの枠を越えた履修を促進します。(プログラム履修生の募集は入学時に行い,面接等により選抜します。)このプログラムの専門科目群は理工学コースと自然環境システム科学コースの専門科目の中からマテリアル工学関係の科目を選りすぐったものです。

島根大学は,特殊鋼関連の先端的研究を産官学連携で推進する「次世代たたら協創センター」を平成30 年度に設置しています。本プログラム履修生はこのセンターが実施している企業との共同研究等に携わることとなり,社会に出てマテリアル工学分野の研究者,高度技術者として活躍する能力を身に付けることができます。なお,各学年3 名を上限として本プログラム履修生を研究員(有期契約職員)として雇用する制度を設けています。

 

【医理工農連携プログラム】

自然科学研究科と医学系研究科の担当教員が共同で授業を行うプログラムです。両研究科が共同開講する6 つの科目のうち,1 科目以上を選択して履修します。(プログラム履修生の募集は入学時に行い,希望者が多い場合は面接等による選抜を行います。)

自然科学分野の高度な専門知識と,その知識を医学,医療に応用する視点の両方を身に付けることができます。このプログラムを履修することにより,所属コース修了生の通常の就職先の他に,医療機器メーカー等への就職の道も開かれます。

 

【英語による「地球」教育研究特別プログラム】

留学生及び日本人学生を対象としたプログラムで,最先端の地球科学及び地球資源の開発と保全, 地球環境問題の解決,大規模自然災害の予測と防止などに関する教育研究を行います。すべての授業・研究指導を英語で実施することにより, 先端的な専門知識・技術と優れた国際感覚を持つ人材を養成します。本プログラムは主としてアジア及び環太平洋地域の発展途上国からの留学生を受け入れるとともに, 日本人学生を加え, 国内及びアジア周辺国のグローバルな人材養成のための教育研究を行います。プログラム履修生は3つの専修分野「先端地球科学」,「地球資源学」,「地球環境災害学」のうちから一つを選んで履修します。プログラム履修生の選考は,国費留学生についてはプログラム独自の入試により行います。日本人及び私費の外国人留学生の履修生については,入学時に募集を行い,希望者が多い場合は面接等による選抜を行います。

 

 

特別な制度

 

マテリアル創成工学特別プログラム履修生を研究員として雇用する制度

本研究科博士後期課程のマテリアル創成工学特別プログラム履修生については,各学年3 名を上限として研究員(有期契約職員)として雇用し,本学の「次世代たたら協創センター」における研究に従事していただく制度を設けています。

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給付型研究費付き奨学金制度

本学の「持続可能な社会構築に向けた島根大学高度人材育成プロジェクト」は、令和3 年度よりJST次世代研究者挑戦的研究プログラム~博士後期課程学生支援プロジェクト~に採択されています。毎年この制度で、博士後期課程へ入学する4 名程度の学生に対して給付型の支援経費として生活費相当額(15万円/月)及び研究費(40 万円/年または70 万円/年)を支給します。

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長期履修制度

長期履修制度とは,職業を有している人などで研究時間が十分に取れず標準の修業年限では修了することが困難な人が,修業年限を越えて長期にわたって計画的に教育課程の履修を行う制度です。長期履修を希望される方は,入学手続き前にご相談ください。

(1) 申請手続

①申請時期

入学手続期間内

②提出書類

ア 長期履修申請書

イ 在職証明書(職業を有している人)

ウ その他研究科が必要として求める書類

 

(2) 相談窓口

690-8504 松江市西川津町1060

島根大学 松江地区学部等事務部 学務課 自然科学研究科入試担当(学生センター)

電話(0852326042